マイクロ波灰化装置 PYRO

マイクロ波技法は灰化試験の効率を大幅に向上します。試料の灰化は製品の品質管理や研究開発に重要な試験です。 ただ、従来の電気マッフル炉による試料灰化は完了までに長い時間を要するため、分析工程の中で処理能力上、ネックになりがちでした。 また灰化中に発生する熱や悪臭でラボ環境を汚染する問題もありました。

マイルストーンの高温灰化システム PYRO は高温度のマイクロ波加熱を用い短時間で高い精度の灰化を効率的に行います。灰化によるラボ環境への影響もありません。

PYRO(パイロ)シリーズの基本構成

マイクロ波装置本体・マッフル炉・コントロールターミナルから構成されます。 装置本体とドアはともに全ステンレススチール製で、過加熱防止サーモスタット・自動ドアロックシステムを搭載しており、安全性と耐久性に優れています。 マッフル炉内には発熱体が備えられており、マイクロ波を吸収し炉内温度を迅速に上昇させます。灰化時間を短縮し、運転コストを削減します。マイクロ波を均一拡散するためのディフューザにより、マイクロ波は発熱体へ均一に照射されるため、炉内の温度は均一に保たれます。
磁製・白金製・石英製など、現在ご使用中のるつぼをそのままご利用いただけますので、試験の移行が容易です。
炉内の空気は内蔵排気装置によって局所排気設備へ送り出されます。

コントロールターミナルは温度上昇グラフを多段階で設定することができます。マイクロ波出力は設定温度に合わせてPID制御され、炉内の温度は正確にコントロールされます。

構造

本体の構造

PYROでは安全で確実に操作が進められるように工業レベルのヘビーデューティ構造になっています。ドアを含む本体は全てステンレススチール製で、さらに自動ドアロックシステムを搭載しています。
灰化プログラムの実行中は内蔵排気装置がユニット内空気を安全に排気します。 また、950W出力のマグネトロンを2台搭載し、最高で1800Wの出力が可能です。プロペラ型ディフューザがマイクロ波を拡散し、炉内温度を均一に保ちます。
PYROのマッフル炉は高い断熱性を持ち、熱損失と周囲への熱伝導を最小限に抑えます。
硫酸灰化試験の場合は、硫酸灰化システム用のガス洗浄モジュールが発生した酸性ガスを安全に中和処理します。室内に熱や悪臭が広がるのを防止し、ラボ環境を快適に保つことができます。

ラボ環境を快適に

ご用途に合わせた3つのシステム

硫酸灰化システム

硫酸灰化システム

製薬、ポリマー、化粧品や食品工業では、強熱残分試験や重金属試験のために硫酸や硝酸を使った灰化試験が必要となります。 バーナーによる予備加熱が必要な上、灰化中に発生する酸性ガスは有害で装置も傷め易く、その上灰化工程を完了するまで5~48時間かかります。 硫酸灰化システムは酸添加直後の加熱から強熱まで、一連の処理ができます。

硫酸灰化システムは、後述の高温灰化システムに酸性ガスを排出するための石英管と中和機能を備えたガス洗浄モジュール combiVACを備えたもので、硫酸や硝酸を使った灰化を安全に行うことができます。強熱残分試験や重金属試験などの硫酸や硝酸を添加する試験に最適なモデルです。
炉内温度は、炉内中央部の熱電対式温度センサーがモニターします。

ほとんどの試料は予備加熱の必要がなく、そのまま炉内で灰化ができます。加熱開始から強熱完了まで、一連の操作を炉内で行えるため、試験の省力化が可能です。

灰化中に発生した酸性ガスはガス洗浄モジュールに吸引され、中和処理後に排出されます。従来の硫酸灰化試験で問題となりがちだった、酸蒸気、悪臭、熱の漏洩などを解消し、ラボ環境を改善します。

高温灰化システム

高温灰化システム

マイクロ波灰化の基本モデルです。 灰分の定量や無機元素分析の前処理などの乾式灰化処理に適しています。 マッフル炉の壁面には蜂の巣形状の多孔セラミックフィルターが付属し、空気が入りやすい構造となっており、灰化を促進します。炉内温度は、炉内中央部の熱電対式温度センサーがモニターします。 マイクロ波出力と炉内温度はPID制御により正確に調節・維持され、操作も簡単です。

アルカリ溶融システム

アルカリ溶融システム

マイクロ波を熱源としたアルカリ溶融処理を行います。マッフル炉の内周を覆う炭化ケイ素製発熱体がマイクロ波を吸収することで、迅速な温度上昇を可能とします。赤外線による非接触型温度センサーにより、るつぼが位置する炉内の温度を1200℃まで読み取り、温度を精確に管理します。 セメント、鉄鋼、底質、スラグ、岩石、セラミックス、無機顔料、ガラスや石英まで、様々な試料の分析に幅広く適用できます。

製品紹介ビデオ

Milestone社のさまざまな製品をビデオでご紹介しています。リンク先はメーカーサイト(英語)となります。

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